このページで扱う範囲
このページでは、国内企業の中途採用で広く使われている求人媒体10社を、事実項目だけを並べて比較します。求人媒体は、求職者が能動的に検索して応募する「求人検索エンジン」型(Indeed・求人ボックス・スタンバイ)、掲載期間を決めて契約する「総合転職サイト」型(doda・マイナビ転職・リクナビNEXT・type・エン転職)、そして自社の採用ページ作成から始める「求人作成・掲載ツール」型(engage・Airワーク採用管理)という3つの系統に大きく分かれます。
比較表の数値は、各社公式サイトで確認できた事実(運営会社、料金体系の種類、無料掲載枠の有無など)に限定しています。具体的な掲載料金や会員数は変動するため、意思決定の最終段階では必ず各社公式サイトで最新情報を確認してください。手法全体の位置づけは採用手法の全体像を先にご覧いただくと理解しやすくなります。なお、求人媒体は職業安定法上「募集情報等提供事業」に位置づけられる場合があり、制度の概要は厚生労働省の該当ページで確認できます。
【比較表】求人媒体10社
| プレイヤー | 運営会社 | サービス形態 | 掲載形式 | 料金体系の種類 | 無料掲載枠 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Indeed | Indeed Japan株式会社(Recruit Holdings傘下) | 求人検索エンジン | 求人票掲載+スポンサー求人 | クリック課金型(スポンサー求人時) | あり | クリックされた分だけ費用が発生する仕組み |
| 求人ボックス | 株式会社カカクコム | 求人検索エンジン | 求人票掲載+スポンサー求人 | クリック課金型(スポンサー求人時) | あり | 価格.com・食べログと同じグループが運営 |
| スタンバイ | 株式会社スタンバイ(LINEヤフー・ビジョナル合弁) | 求人検索エンジン | 求人票掲載+スポンサー求人 | クリック課金型(スポンサー求人時) | あり | 国産の求人検索エンジンとして展開 |
| doda(求人広告) | パーソルキャリア株式会社 | 総合転職サイト | 期間契約型の求人広告 | 掲載期間・原稿サイズに応じた掲載型 | 要契約(無料枠なし) | プランにより掲載順位や露出範囲が変わる |
| マイナビ転職 | 株式会社マイナビ | 総合転職サイト | 期間契約型の求人広告 | 掲載期間・原稿サイズに応じた掲載型 | 要契約(無料枠なし) | 新卒でマイナビを利用した世代の再訪が多いとされる |
| リクナビNEXT | 株式会社リクルート | 総合転職サイト | 期間契約型の求人広告 | 掲載期間・原稿サイズに応じた掲載型 | 要契約(無料枠なし) | 原稿サイズの区分(企画)で情報量が変わる |
| type | 株式会社キャリアデザインセンター | 総合転職サイト(首都圏中心) | 期間契約型の求人広告 | 掲載期間に応じた掲載型 | 要契約(無料枠なし) | 専属営業による取材原稿作成が特徴 |
| エン転職 | エン株式会社 | 総合転職サイト | 期間契約型の求人広告 | 掲載期間・原稿サイズに応じた掲載型 | 要契約(無料枠なし) | 掲載期間中の採用人数に上限を設けない設計 |
| engage | 株式会社エンゲージ | 求人作成・掲載ツール | 自社採用ページ作成+外部媒体への自動配信 | 無料利用可(有料オプションあり) | あり | Indeed等への自動連携で母集団形成を狙う設計 |
| Airワーク採用管理 | 株式会社リクルート | 求人作成・掲載ツール | 自社採用ページ作成+Indeed連携 | 無料利用可(有料オプションあり) | あり | 採用ホームページ作成から応募者対応まで無料範囲で対応 |
2026年9月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。
プレイヤー別プロフィール
Indeed
Indeedは、Indeed Japan株式会社が運営する求人検索エンジンです。複数の求人媒体・企業採用ページの情報を横断的に集約し、求職者はキーワードや勤務地で検索して応募します。掲載自体は無料枠が用意されており、より上位に表示したい場合は「スポンサー求人」というクリック課金型の有料オプションを利用する仕組みです。クリック単価や日予算は管理画面から調整でき、求職者にクリックされた分だけ費用が発生するため、少額の予算からでも試しやすい設計だとされています。掲載条件や審査基準の詳細は公式サイトで確認してください。
求人ボックス
求人ボックスは、価格.comや食べログの運営でも知られる株式会社カカクコムが提供する求人検索エンジンです。Indeedと同様に求人票を横断的に集約する仕組みで、無料掲載の枠を持ちながら、クリック課金型の有料オプションで露出を高められる設計になっています。カカクコムグループが長年培ってきた比較サイトの運用知見が、検索結果の見やすさに生かされているとされます。掲載可否の判断や料金の詳細は、公式サイトの案内に従って確認する必要があります。
スタンバイ
スタンバイは、LINEヤフー株式会社とビジョナル株式会社の合弁事業として設立された株式会社スタンバイが運営する求人検索エンジンです。国産の検索エンジンとして、ヤフーやLINEの送客基盤を生かした集客を特徴としており、掲載自体は無料で開始でき、有料掲載時はクリック課金型を採用しています。日予算やクリック単価の上限を管理画面から柔軟に設定できる点は、他の求人検索エンジンと共通しています。詳細な仕組みは公式サイトで確認してください。
doda(求人広告)
dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する総合転職サイトです。求人検索エンジンとは異なり、掲載期間と原稿サイズ(企画)をあらかじめ決めて契約する期間契約型の料金体系が中心です。プランによって求人情報の露出範囲や表示順位が変わる仕組みで、専任のキャリアアドバイザーが採用戦略の立案や原稿作成をサポートする体制を敷いているとされています。具体的な料金プランは公式サイトの案内で確認できます。
マイナビ転職
マイナビ転職は、株式会社マイナビが運営する総合転職サイトです。新卒採用時に「マイナビ」を利用していた世代が、転職時にも再訪する傾向があるとされ、20〜30代を中心とした会員層に強みを持つとされています。料金体系はdodaやリクナビNEXTと同様、掲載期間と原稿サイズに応じた期間契約型が中心です。掲載プランやオプションの詳細は公式サイトで案内されています。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは、株式会社リクルートが運営する国内最大級の総合転職サイトのひとつです。原稿サイズを示す区分(企画)によって掲載できる情報量が変わり、2週間・4週間といった掲載期間のプランを組み合わせて契約する仕組みです。全国を対象にした通常プランのほか、エリアを限定したプランも用意されています。詳細な料金体系は公式サイトの案内に従って確認してください。
type
typeは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイトで、首都圏のエンジニア職・営業職などの募集に一定の強みを持つとされています。専属の営業担当が打ち合わせから掲載終了まで一貫してサポートし、募集職種に知見のある制作担当が取材のうえで原稿を作成する運用が特徴です。料金体系は掲載期間に応じた契約型で、詳細は公式サイトで案内されています。
エン転職
エン転職は、エン株式会社が運営する総合転職サイトです。料金モデルは「広告掲載型」で、掲載期間中に何名採用しても、追加の採用人数分の費用が発生しない設計になっている点が特徴とされています。掲載期間や掲載エリアに応じて複数の企画(プラン)が用意されており、詳細な料金表は公式サイトで公開されています。
engage
engageは、株式会社エンゲージが運営する求人作成・掲載ツールです。企業の採用ページを無料で作成でき、作成した求人情報はengage自体の求人サイトに加え、Indeedなどの求人検索エンジンにも自動的に配信される仕組みになっています。応募者管理などの基本機能も無料の範囲に含まれており、まず無料で採用活動を始めたい企業の選択肢のひとつとされています。詳細は公式サイトで確認してください。
Airワーク採用管理
Airワーク採用管理は、株式会社リクルートが提供する求人作成・掲載ツールです。採用ホームページの作成、求人ページの作成・掲載、応募者対応と管理、Indeedへの自動掲載までを無料の範囲で利用できる設計になっており、有料オプションでIndeedのスポンサー求人(Indeed PLUS)へ出稿する形も用意されています。リクルート系の他の求人メディアとの連携のしやすさも特徴として挙げられます。
比較表の読み方
求人検索エンジン系(Indeed・求人ボックス・スタンバイ)は、無料掲載を起点にしつつクリック課金で露出を調整できる設計のため、初めて求人媒体を使う企業や、掲載費用を抑えながら試したい企業が検討対象にしやすい系統です。一方、総合転職サイト系(doda・マイナビ転職・リクナビNEXT・type・エン転職)は、掲載期間中の露出が保証されやすい期間契約型のため、一定の予算を確保したうえで、短期間に応募を集めたい企業が検討対象にしやすい系統といえます。
engageやAirワーク採用管理のような求人作成・掲載ツール系は、それ自体が採用管理システム(ATS)の簡易版としても機能するため、初めて採用活動を体系化する企業の入り口として使われることが多い系統です。詳細な機能比較は採用管理システムの比較ページもあわせて確認してください。
よくある質問
求人媒体は複数同時に使ってもよいですか。
多くの企業が複数の求人媒体を併用しています。求人検索エンジン系で無料掲載を試しながら、総合転職サイト系で一定期間の露出を確保するという組み合わせは一般的です。ただし、媒体ごとに応募者対応の窓口が分かれるため、採用管理システムで応募者情報を一元管理しておくと運用負担を抑えられます。
無料掲載と有料掲載の違いは何ですか。
求人検索エンジン系では、無料掲載でも求人情報自体は表示されますが、検索結果での表示順位や露出範囲は有料のスポンサー求人(クリック課金型)のほうが優先される設計が一般的です。総合転職サイト系には無料掲載の枠がなく、契約が前提になります。詳細は各社公式サイトの案内で確認してください。
どの媒体を選べばよいか迷います。
募集する職種の専門性、確保したい応募数、そして掲載にかけられる予算によって検討対象は変わります。特定の媒体を一律に推奨することはできませんが、まず無料掲載枠のある求人検索エンジン系から試し、応募状況を見ながら総合転職サイト系の契約を検討するという進め方を取る企業が多く見られます。
まとめ:次に読むページ
求人媒体は、求人検索エンジン系・総合転職サイト系・求人作成ツール系という3系統に分かれ、それぞれ料金体系の種類や掲載の仕組みが異なります。無料掲載の有無や、クリック課金型か期間契約型かという事実を押さえたうえで、募集職種と予算に応じて組み合わせを検討することが実務上の出発点になります。
能動的に候補者へアプローチしたい場合はダイレクトリクルーティングの比較を、複数の媒体から集まった応募者を一元管理したい場合は採用管理システムの比較をあわせてご確認ください。
