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採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System)は、求人媒体・ダイレクトリクルーティング・人材紹介など複数の経路から集まった応募者の情報を一元管理し、選考の進捗や日程調整、合否連絡までをまとめて扱うためのシステムです。求人媒体やダイレクトリクルーティングを複数併用するほど、応募者情報が分散しやすくなるため、ATSの必要性は高まります。
このページでは、国内で広く使われているATS7社を、対応領域(新卒・中途)、料金体系の種類、無料プランの有無、外部連携という事実項目で比較します。企業規模や採用チャネルの数によって適したシステムは異なるため、比較表を手がかりに自社の運用に近いものを検討してください。あわせて、選考に関わる現場の社員が増えるほど、システム上での情報共有のしやすさが実務の効率を左右する点にも留意が必要です。ATSに集約する応募者の個人情報の取り扱いについては、厚生労働省の職業紹介・募集情報等提供事業に関するページもあわせて確認しておくと安心です。
【比較表】採用管理システム(ATS)7社
| プレイヤー | 運営会社 | 対応領域 | 料金体系の種類 | 無料プラン | 外部連携の特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| HRMOS採用 | 株式会社ビズリーチ | 新卒・中途両対応 | 個別見積型(要問い合わせ) | 公式サイト参照 | 求人媒体・エージェントからの応募を一元管理 |
| ジョブカン採用管理 | 株式会社DONUTS | 新卒・中途両対応 | 月額プラン制 | 無料お試し期間あり(30日間) | 勤怠・労務等ジョブカンシリーズとの連携 |
| HERP Hire | 株式会社HERP | 中途中心(全社採用向け) | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 複数の求人媒体からの応募取り込み(連携数は公式サイト参照) |
| sonar ATS | 株式会社Thinkings | 新卒・中途両対応 | 月額制(初期費用0円) | 公式サイト参照 | 外部HRサービスとの連携に対応(連携数は公式サイト参照) |
| 採用一括かんりくん | HRクラウド株式会社 | 新卒・中途両対応 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | SPI3等の外部サービスと連携(詳細は公式サイト参照) |
| engage | 株式会社エンゲージ | 新卒・中途両対応 | 無料利用可(有料オプションあり) | 無料利用可 | Indeed等の求人検索エンジンへ自動配信 |
| Talentio | 株式会社タレンティオ | 中途中心 | 公式サイト参照 | 公式サイト参照 | 各種求人媒体・エージェントからの応募を一元化 |
2026年9月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。
プレイヤー別プロフィール
HRMOS採用
HRMOS採用は、ダイレクトリクルーティングサービスも運営する株式会社ビズリーチが提供する採用管理システムです。クラウド上で複数の採用チャネルからの応募を一元管理でき、直感的な画面設計で初めての担当者でも使い始めやすいとされています。料金プランは非公開で、企業ごとの採用規模や利用したい機能に応じて個別に見積もりを行う仕組みです。自社のスカウトサービスとの連携を前提に設計されている点が特徴とされます。詳細は公式サイトへの問い合わせで確認できます。
ジョブカン採用管理
ジョブカン採用管理は、勤怠管理・労務管理・給与計算など複数のクラウドサービスをジョブカンシリーズとして展開する株式会社DONUTSが提供するATSです。応募獲得から採用決定までの業務を一元管理でき、採用サイトの作成やIndeed・Googleしごと検索との連携、複数の採用経路からの候補者情報の一括管理に対応しています。30日間の無料お試し期間が用意されており、同じジョブカンシリーズの勤怠管理・労務管理と情報を連携させやすい点が特徴です。詳細な料金プランは公式サイトで確認してください。
HERP Hire
HERP Hireは、株式会社HERPが提供するATSで、経営層や人事だけでなく現場社員も巻き込んで採用活動を進める「スクラム採用」という考え方を掲げています。複数の求人媒体から応募情報を取り込み、現場社員への候補者情報の共有をスムーズにする設計です。連携先の媒体数や料金プランは公式サイトの案内に従って確認する必要があります。
sonar ATS
sonar ATSは、株式会社Thinkingsが提供するATSで、新卒採用と中途採用を同一システムで一元管理できる点を特徴として掲げています。外部HRサービスとの連携に対応し、候補者とのコミュニケーションの自動化や選考プロセスの管理、データの集計機能を備えています。初期費用を0円とし、月額制で利用できる料金体系を採用しており、幅広い業種・規模の企業に導入されているとされます。正確な料金は公式サイトで確認してください。
採用一括かんりくん
採用一括かんりくんは、HRクラウド株式会社が提供するATSで、新卒・中途どちらの採用活動もクラウド上で一元管理できます。適性検査SPI3との連携が公式サイトで案内されているほか、自動化と歩留まり改善によって採用を支援する採用AIエージェントという位置づけを掲げている点が特徴です。料金体系や連携先の詳細は公式サイトで確認してください。
engage
engageは、株式会社エンゲージが運営するサービスで、求人媒体の比較ページで紹介した求人作成・掲載機能に加えて、応募者管理までを無料の範囲でカバーするATSとしての側面も持っています。求人作成からIndeedなどへの自動配信、応募者対応までを一つの画面で完結できる設計のため、初めて採用活動を体系化する企業の入り口として使われることが多いとされています。
Talentio
Talentioは、株式会社タレンティオが提供する、中途採用向けのATSです。料金プランや無料利用の可否は公式サイトの案内に従って確認する必要があり、企業の規模や採用チームの人数に応じて選べる設計になっています。各種求人媒体・人材紹介会社からの応募情報を一元化できる点は、他のATSと共通する基本機能です。
比較表の読み方
engageのように無料の範囲で応募者管理を始められるサービスや、ジョブカン採用管理のように無料お試し期間のあるサービスは、まずコストをかけずに応募者管理を体系化したい企業が検討対象にしやすいサービスがある一方、HRMOS採用のように個別見積が前提のサービスは、複数の採用チャネルを本格的に運用する企業が検討対象にしやすい設計です。ジョブカン採用管理やsonar ATSのように新卒・中途の両方に対応するシステムは、通年採用を行う企業や、新卒・中途を同じ体制で管理したい企業の選択肢になります。
外部連携の範囲も比較の軸になります。HERP Hireやsonar ATSのように外部サービス連携を特徴として掲げるサービスは、複数媒体を併用する企業にとって運用負担を下げやすい可能性があります。自社が現在使っている、あるいは今後使う予定の求人媒体・スカウトサービスと連携できるかどうかは、公式サイトの連携先一覧で確認することをおすすめします。
もう一つの比較軸として、料金体系の透明性が挙げられます。ジョブカン採用管理・sonar ATSのように月額制の料金を公式サイトで明示しているサービスは、事前に予算感をつかみやすい一方、HRMOS採用やHERP Hireのように個別見積を前提とするサービスは、企業ごとの採用規模に合わせた柔軟な提案を受けられる可能性があります。どちらが向いているかは、社内で採用予算の承認プロセスをどのように運用しているかによっても変わってくるため、導入前に決裁ルートも含めて確認しておくと導入後の手戻りを防ぎやすくなります。
ATS導入の進め方
採用管理システムの導入は、機能の多さで選ぶよりも、自社の採用フローに沿って必要な機能を洗い出すところから始めると失敗しにくくなります。まず、現在どの求人媒体・人材紹介会社・スカウトサービスから応募が来ているかを書き出し、それぞれの応募情報を誰がどのように受け取り、面接日程の調整や合否連絡を誰が担当しているかを整理します。この整理を行うと、応募経路の一元化が必要なのか、社内の選考進捗の共有が課題なのか、あるいは候補者への連絡の自動化を優先すべきなのかが見えてきます。
次に、比較表に載せた各サービスの公式サイトで、自社が使っている媒体との連携可否、無料トライアルや無料お試し期間の有無、契約単位(月額か年額か)を確認し、2〜3社に絞って実際に触ってみることをおすすめします。多くのサービスはデモや資料請求に対応しており、実際の画面で求人登録から候補者管理までの流れを試すと、社内の担当者が無理なく運用できるかどうかを判断しやすくなります。導入後は、既存の応募者データの移行、求人媒体との連携設定、面接官へのアカウント発行と操作説明という順で進めると、現場の混乱を抑えながら切り替えられます。
導入の効果を測る指標としては、応募から一次面接までの日数、選考途中で連絡が途切れた候補者の割合、採用担当者が日程調整に費やす時間などが使いやすい項目です。導入前に現状の数値を記録しておくと、システム導入によってどこが改善したかを社内で説明しやすくなり、有料プランへの切り替えや他社への乗り換えを検討する際の判断材料にもなります。
よくある質問
中小企業でも採用管理システムは必要ですか。
採用チャネルが求人媒体1つだけであれば、必須ではない場合もあります。ただし、複数の求人媒体やダイレクトリクルーティングを併用し始めると、応募者情報がExcelやメールに分散しやすくなるため、無料プランのあるシステムから導入を検討する企業が多く見られます。
無料プランと有料プランの違いは何ですか。
サービスによって異なりますが、一般的には登録できる求人数や候補者数、利用できる連携機能の範囲に違いが設けられています。詳細な機能比較は各社公式サイトの料金ページで確認してください。
導入時に注意すべき点はありますか。
既存の求人媒体・エージェントとの連携可否、社内の他システム(勤怠・労務等)との連携可否、そして選考フローに合わせたカスタマイズのしやすさを確認することをおすすめします。乗り換えの手間を考えると、最初の選定は慎重に行う価値があります。
無料プランから有料プランへ切り替えるタイミングの目安はありますか。
一律の目安はありませんが、採用チャネルが3つ以上に増えた場合や、選考に関わる社員の人数が増えて情報共有の手間が目立ち始めた場合に、有料プランへの切り替えや他システムへの乗り換えを検討する企業が多いとされています。無料プランの機能制限(求人登録数や候補者数の上限など)が実務に影響し始めたタイミングも、見直しの目安になります。
まとめ:次に読むページ
採用管理システムは、無料で始められるものから、複数チャネルを本格運用する企業向けの個別見積型まで幅が広く、対応領域や外部連携の範囲も事実として比較できます。まずは自社が使っている、または使う予定の求人媒体・スカウトサービスとの連携可否を軸に検討することが、実務上の近道になります。
応募者が集まった後の面接設計やスカウト文面については採用広報のページを、専門性の高いポジションで人材紹介の活用を検討する場合は人材紹介・RPOの比較をご覧ください。
